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映画『ハンガー』のボウイと実現しなかったエゴン・シーレ役

桜の季節。ボウイは日本の桜がお好きでこの時期の来日が多いように思う。4月、そろそろ更新しよう!映画ブログ『映画の宝石箱』の方でも少し紹介させて頂いたのだけれど、カトリーヌ・ドヌーヴ、スーザン・サランドンとの共演の吸血鬼物語『ハンガー』の中のボウイ。美しいボウイを拝見できるのは前半のみだけれど、200年前の英国貴族時代を回想する美しい三重奏のシーンはとても大好き。ボウイはチェロを奏でていて、清楚で綺麗な全身白のお衣装もとてもお似合い♪
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    ★200年前のジョンに扮する素敵なコスチュームのボウイ♪
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ボウイもドヌーヴも、こういうファッショナブルな吸血鬼映画ってピッタリ!な気がする。ボウイは端正なお顔立ちで美形ながら印象を強く残す目と歯。地球人とも異質なミュータントな雰囲気を感じさせる一つの要因かもしれない。ドヌーヴも絶世の美女ながら何か毒気を冷たい炎の中に隠し持っているかのよう、なので魅力が増し好きなのだけれど。*下のお写真は三重奏の撮影の合間のボウイと、窓辺のピアノの前のドヌーヴ♪

ボウイも大の映画好き!ご本人も俳優でもあるけれど、『エゴン・シーレ』のシーレ役は当初はマチュー・カリエールではなくボウイだった。スケジュールの都合で(ボウイが脚本を今ひとつ好んでいなかったというお話も)流れたけれど、かなりボウイも楽しみにされていたインタビューを読んだことがある。その時点では、これまた儚き夢の如く実現しなかったけれど、バリー役(ジェーン・バーキンが演じた)の最初の候補者はシャーロット・ランプリングさまだった!!とっても残念。初公開時とリバイバル上映で3度劇場で観ることができたのだけど、パンフレットには出演されていないボウイの事が沢山書かれていて一緒に行った友人とも大喜びだった。音楽担当はボウイの旧友ブライアン・イーノだし(この、ボウイ&イーノは最初から決まって進められていたよう)。マチュー・カリエールも好きなので良かったけれど、この映画を想うとやっぱりボウイが連想されてしまう...夢まぼろし☆

ボウイは絵を描くのでドイツ(ウィーン)表現主義にとても影響を受けてこられた。そんなボウイのお陰で私はエゴン・シーレという画家を知ることが出来、そこから広がっていき、今も継続してそれらの画集を眺めたり、展覧会に足を運ぶこともある。こうして、改めて考えてみると、ボウイは道先案内人のような存在でもあるのだと再認識。ボウイが好きなもの、全てを好きになりたい訳ではない。でも、ごく自然とボウイから受けたこの20数年の影響を悦ばしき出会いだと思えてならない。どうしても、どこを巡っても帰り着く処はボウイなのだろう。
by bowieworld | 2007-04-02 05:46 | 映画・役者としてのボウイ
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