マリアンヌ・フェイスフル:MARIANNE FAITHFULL 『Love in a mist』 1967年

60年代のロンドンというと、MOD(モッズ)、スウィンギング・ロンドンなリズムとファッションが浮かぶ。当時を知らないが故の憧れのようなものを抱いてしまう。ボウイも60年代はDECCA(デッカ)に所属していた。同じ時期のお兄さんバンドのような存在でもあったローリング・ストーンズとはその頃から交流が始まる。マリアンヌ・フェイスフルもこの1967年作品(4thアルバム)まではデッカに所属。現在60歳を超えたこれらの方々がまだお若い10代~20代の頃☆その交流を想うとさらに華やかしきロンドンに思える♪
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              ♥1967年UK・DECCA盤
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             ♥1988年ドイツ・LONDON盤

マリアンヌ・フェイスフルのレコードを初めて買ったのは『ブロークン・イングリッシュ』。あのブルーのクールなジャケットに一目惚れ♪その中にも大好きなジョン・レノンのカバーが入っていて嬉しかった。少し経って購入した60年代のベスト盤の可憐なルックスと歌声(高目のお声も出ていた頃)にもすっかり魅了されてしまい、ジャケットが違えば見つけると買う対象のアーティストになっていた。DECCA盤LPはロンドンで少し高めだったけれどネクタイにプレスリーがいたり、笑う表情が可愛いので躊躇せず購入した(上の画像はCD化されたものより)。下のドイツ盤CDは1988年の発売当時に購入。なので、CDを先に買ったことになるのだなぁ。私にしては珍しいケースだけれど古い作品で状態も良いとなると安価ではあまり巡り合えないものなので。このアルバムでも、レノン=マッカートニーの「イエスタディ」を始め、ドノヴァン、ジャッキー・デシャノン、ティム・ハーディン、ボブ・リンド...といった楽曲を取り上げている。また、前作『妖精の歌』にも収録されていた「貝がら」はフランス語ヴァージョンで今作では収録。また「行かないで」と題された曲、ドイツ盤には(BREL)とあるのだけれど、1959年のかのジャック・ブレルの「行かないで」ではなく、ジャック・ドゥミ=ミシェル・ルグランの「シェルブールの雨傘」のカバー。曲も歌詞も全く違うのだけれど、当時のロンドンではスコット・ウォーカーがブレルの大ファンでカバーしていたり、サンディ・ショウ(ブレルの「行かないで」の楽曲を初めて知ったのはサンディ・ショウだった)やニーナ・シモンもカバーしていた時代。「シェルブールの雨傘」の歌詞にもNe me quitte pasとあるのでこのタイトルとなったのだろうか...その辺りの経緯はよく分からない。

前年の1966年にはジャン=リュック・ゴダールの『メイド・イン・USA』で映画デビューも果たしている。でも、この後、妖精のような可憐なマリアンヌ・フェイスフルはスキャンダルの女王となってゆく。そして、今日のアーティスト!マリアンヌ・フェイスフルが毅然と在るに至るまでには約20年の苦しい時期を経てのこと。今生きているこれらのアーティスト達、ボウイもそうだけれど、死んでいてもおかしくないはないという滅茶苦茶なドラッグやアルコールなどなどの生活。そのような死によって伝説化され時代のシンボルとして刻まれる(忘れ去られる場合もあるけれど)。でも、ボウイもストーンズもマリアンヌ・フェイスフルも...嘗てのヒット曲ばかりを歌うアーティストには未だになってはいない!40年以上の歩み。その存在証明のような軌跡を想像すると壮絶すぎる☆それも宿命でもあるのだろう。

※10代の頃(初期の60年代辺り)のマリアンヌ・フェイスフルについての想いや好きな作品などについては、「クララの森・少女愛惜」にて。それ以降の作品などについては「音楽と映画の宝石箱」の方でも(ゆっくりですが)作品や素晴らしいヴォーカルについて追記してゆきたいと想っています♪
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by bowieworld | 2007-10-04 00:12 | 盟友・旧友・関連アーティスト
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