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初めて読んだボウイに関する解説書

f0004532_159061.jpg最初に買ったボウイのレコードは『ステージ』。ピンクの幅広い帯が当時のRCA時代のレコードたちには付いていた。輸入盤屋さんという存在も知らず、自転車で伊丹の星電社で購入。ちゃんとボウイのコーナーがあったのだけれど数種類しかなかった。ライヴを観たばかりだったのでそのお衣装と同じライヴ盤を買ったのだ。

それまでに持っていたLPはビートルズ。全て母が買ってくれたもので輸入盤のBOXSETだった。数ページのブックレットに結成から解散までのヒストリーや、各人の身長などが書かれていた。(フィートで書かれていたのでセンチメートルに苦手な換算を調べながらしたものだ。)この、『ステージ』にも日本盤ならではの解説や歌詞(ボウイは対訳を付けるのが好きではなかったようでRCA時代の作品にはほとんど英詞と、音楽評論家の方の解説だけ)が付いていたので隅々まで何度も読みワクワクした。

「座談会」と題された中で、鋤田正義氏、渋谷陽一氏、松山猛氏とRVCの方の質問から1978年のこのアメリカン・ツアーの感想や以前のボウイがどう変ったのか...などとお話されていた。その中で興味深い言葉たちに出会う事ができた。

鋤田氏:そういうきびしさで勝負しているボウイーはより幅のある立体的な表現を自分自身のものにしていますネ。その結果さらにファンができてくるみたいです。

渋谷氏:ボウイーがいままでやってきたものをステージで再表現して対決している姿は大衆芸術としてのロックの頂点を成すものだ。このアルバムはその血のにじむようなすさまじい人間の生きざまがコミュニケートされています。

松山氏:本当に最近のボウイーはステージ、レコード以外に映画とかさらに絵画もやっているみたいです。特にドイツ表現派の絵に対して評価を与えている彼の絵というものをみたいですね。

先ず読んだボウイに関する文章はこのライナーノーツ。この3人の方々が何者なのかももちろん知らない。でも、後ろに簡単にプロフィールのようなものが記されていた。そして、『ロッキング・オン』を毎号買い始めることになった。本屋さんに通う回数が増えていった。並べられている各音楽雑誌(今ほど種類は多くなかった)をパラパラ見てボウイのお写真やインタビューが載っていれば何でも買った。お小遣いはこうして少女マンガから音楽雑誌やレコードへと用途が変化していった。

ボウイがただ美しいだけではない凄いお方なのだと知り誇らしく思った。そして、映画にも出ているというし、絵も描いている・・・ドイツ表現派って何?って思った。そして、私は幸運な事に中学・高校と美術の先生と相性が良く、時間外にも色々質問したりして教えて頂いたものだ。

単純な私はすぐにドイツを夢みた。「25歳までにベルリンに行く!」と決意。でも、未だに行った事はないまま...そして、ベルリンの壁ももう無くなった。
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by bowieworld | 2005-11-22 00:00 | 解説書・評論文・雑誌