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戦場のメリークリスマス

「メリー・クリスマス、ミスター・ローレンス」。カンヌ映画祭でも有力候補とされていた程、ヨーロッパでも高い評価を得た大島渚監督作品。原作は『影の獄にて』(サー・ローレンス・ヴァン・デル・ポスト)。主役の一人セリアズを演じたのがボウイ。映画館に3回足を運んだ。1度目はボウイばかり観ていてよくお話が分からないままだった。なので、パンフレットを隅々まで読み、再度映画館へ。その時は母も一緒だった(美男子に弱いのですっかりボウイ・ファンになっていた)。各誌でかなり取り上げられていた。それまでは小さな映画館でこっそり上映される様な作品ばかり観ていた私には凄い現象に思えた。3度目の気持ちは良く覚えていないけれど最初に一緒に行った友人ともう一度。

f0004532_1811552.jpg女性は全く出てこない。坂本龍一氏との共演も嬉しい事だった。友人は演劇畑の女子なのでかなり細かく分析して感想を述べていたけれど、私はボウイの美しさ、凛々しさにドキドキしていただけに近い。龍一さんがボウイに抱擁されるシーン、そのお互いの表情がとても好き。女性の私には理解出来ないのかも?だからこそ憧れるのか、兎に角美しい何かを感じる。あのボウイの歩み寄る姿、凛々しい眼光と口元、うるうると倒れる龍一さん・・・嗚呼、好きだ。この映画は色んな男性の心の葛藤や悲哀、優しさが描かれている。今だと随分冷静に鑑賞できるのだけれど、当時はこの作品中、結構ボウイは殴られたり痛めつけられるので、その度に怒っていたものだ。

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ボウイ扮するセリアズ役は適役だったと思う。当初はロバート・レッドフォードも候補に挙がっていたそうだ。でも、大島監督はブロードウェイで上演中だったボウイの『エレファントマン』を観てセリアズ役はボウイ!と決めたという。龍一さん扮するヨノイ役も当初は緒方拳さんだったそうだ。断られて結局は良かったと私は嬉しい。音楽も素晴しいし。

パンフレットには著名人の方々のコメントが掲載されている。随分久しぶりに読み返してみた。それぞれ共感できる讃美なのだけれど、以下の中島梓氏のものがやはりトキメク私。

「ここに登場する人々はみな、それぞれに何か想念に憑かれている。憑かれた男たちは狂おしくも美しい。それは『狂人と聖者と兇賊にしか興味がない。あとは俗衆が』というユイスマンスの言葉を思い出させる。そして、このまさしき『狂人と聖者と兇賊』だけの世界の中で、金髪のデビッド・ボウイは、ひとりのエロティックな『受難のキリスト』である。この映画は新しいゴルゴダの丘の物語である。」 - 狂おしく美しい男 -
 
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by bowieworld | 2005-12-24 00:00 | 映画・役者としてのボウイ

あやしい3人

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『ミュージック・ライフ』でボウイとルーのキス寸前のお写真が掲載された。私が初めて見る実在する方の同性同士の光景。不思議な気分だった。でも、誰?この人ってルー・リードに行き着くきっかけにもなった。そして、これまた凄いお方だと徐々に判明していくのだけれど。当時はよく分からなかったけれど、よく見ると後ろにもうお一方の頭髪が・・・。

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ミック!だったとずっと後になって知ることができた。そして、3人で笑ってるお写真。これまた不思議な光景。ミックはとても嬉しそう~!思わず私も嬉しくなって笑ってしまうのだ。一体、どんな会話がなされていたかは知る由もないけれど、愉快なお話なのだろうなぁ・・・。ボウイとミックのこの派手なお洋服や髪型から、1973年頃のお写真だと思う。ミックとボウイはデッカ時代から今もとても仲良し。(当時はマリアンヌ・フェイスフルさまを裏切った人!とミックの事は大嫌いだった。でも弟にストーンズのレコードを買わせていた。今はミック・ジャガーのヴォーカルは欠かせない。本当に単純な私。)

ボウイの偉業の中にヴェルヴェット・アンダーグラウンドとルー・リードという素晴しいアーティストを英国に紹介した、橋渡し的な存在でもあること(ヴェルヴェッツのライヴをニューヨークで見ているし)は忘れ去られているのかも。山本寛斉氏の名も然りなのだけれど。

そう言えば、ゲイやバイ・セクシャルという言葉を知ったのもボウイだった。そして、このお写真の3人・・・面白く、ちょっとややこしい関係だったのかも?(後にアンジー・ボウイがミックに嫉妬している様な発言を読んだことも思い出したり。)
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by bowieworld | 2005-12-18 00:00 | 美麗ボウイ・お気に入りフォト