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『地球に落ちて来た男』を幾度観ても♪

f0004532_2138151.jpg最も多感な時期にDAVID BOWIEというアーティストを知り得た事、今の私、私の人生に欠かせないお方。よくお友達に「ずっと、ボウイが好きって凄い!」って言われるのだけれど、自分でも分からない。お声も曲も大好きだけれど、やっぱりルックス!ミーハーのまま今に至り、年月が過ぎていくだけの様に思う。でも、ただ美しいだけではないし、ボウイから影響を受けたことが今の私の生活の中でも生きている。なので、常にボウイは欠かせないお方なのだと思う。過去の栄光に縋るスーパースターとも違う、今も現役でお年を召されても素敵。ストイック!

さて、ニコラス・ローグ監督は凄い!偉い!このカルト映画を製作して下さったから。主役がボウイでなければ、また違った伝承のされ方をしていたかも?オープニングから引き込まれていく。地球に落ちて来た男はトーマス・ジェローム・ニュートンと名乗り、自分の星の危機を救う為に幾つもの特許が含まれている映写機から大会社を設立していく。そんな彼を政府がチェックしだす辺りから後半は政府の人体実験に。(私の観たリバイバル時の同時上映が『時計仕掛けのオレンジ』だったのも納得!)この人体実験のシーン、グルグルと椅子が回転するシーンとか、コンタクトが付着してしまうシーンとか...可哀想(なボウイさま~!)って思ってしまう。ボウイに関してはどうしても役柄に感情移入はし難いみたい。

ニュートンの衣装は全てボウイ自らが選んだそうだ。道理でキマッテル!帽子好きのボウイなので幾パターンかの帽子、眼鏡もバッチリ!オープニングの山を下るシーン、初めてエレベーターに乗り恐怖のあまり鼻血を出し倒れて動けなくなるシーン、政府に軟禁されたニュートンを訪ねたメリー・ルー(キャンディ・クラーク)と卓球するシーン、モニターに囲まれて、次第にアル中に...数十年後も全く年を取らず美しく、ただただアルコールを飲む日々、もう自分の星には帰れないのだ。妻子を残して来たのでいつも気にしていたのに...。

この映画はSF映画と呼ぶにはかなり風変わり。ニコラス・ローグは「愛の物語」だと語っていた。異端に対する好奇の眼差し、サディスティックな人体実験。これは、今も人間が動物を使ってしている。そんな事もふと、思ったりする。
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「ステーション・トゥ・ステーション」「ロウ」と続くアルバムのジャケットはこの映画から。オレンジの髪のボウイ、痩身過ぎる位に薄っぺらな身体、真っ白な肌・・・美しすぎる!作り物ではない。デヴィッド・ボウイという人間であるであろうロック界のスーパースター。

ロイ・オービソンやビング・クロスビーの曲も流れるけれど、ツトム・ヤマシタの曲はとても映像を効果的にしていると思う。ボウイは曲を作っていたのだけれど、監督は役者として熱望したようだ。

この『地球に落ちて来た男』のハリウッド・リメイクが決定したそうだ。まだニュートン役は未定だと。どなたが演じるのだろう?気になるけれど、あまり期待しない方が良いのかも。
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by bowieworld | 2006-04-26 20:47 | 映画・役者としてのボウイ

『地球に落ちて来た男』を初めて観た頃

久しぶりに『地球に落ちて来た男』を観たのだけれど、140分位あって長い。それでも、ボウイの美しさばかりが今観ても私をドキドキさせてくださる。どんなシーンでも本当に美しい!ニコラス・ローグ監督作品には、ミック・ジャガーとアニタ・パレンバーグが共演した『パフォーマンス』やアート・ガーファンクルが出演した『ジェラシー』などもある。映像派と呼ばれる独特の世界を映像表現されるお方のお一人だと思う。

そして、この『地球に落ちて来た男』の主人公トーマス・ジェローム・ニュートンに扮するボウイは、正しく適役!ボウイが演じたからこそ...って思ってしまう。ボウイはこの撮影後もなかなかこのニュートン役から抜け出せなかったとインタビューで読んだ事がある。ボウイは元々演劇畑のお方なのに映画デビューはこの作品が初めて。1976年。ロック界のスーパースターとなってしまったのでスケジュールが多忙だったのだろうなぁ。
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私はまだボウイのレコードを2.3枚しか持っていなかった頃に、この映画のリバイバル上映に出逢えた。比較的真面目な学生だったけれど、ただ一度だけ6時間目の授業を抜け出して友人と大急ぎで大毎地下劇場へ向かった時のことを忘れない。動くお姿が観れると思うと嬉しくて仕方がなかった。その友人も英国ロックファンだったのでラジオのエアチェック情報交換を休み時間に毎日廊下でしていた。彼女とは小学生の頃から仲が良かったけれど、音楽を通してますます仲良くなっていった。私よりずっと成績も良く苦手科目の無い人だったので、ハイレベルの大学に行ってしまうまで。そう、彼女は極度の長髪ファンだった(私も好きだけれど)。なので、私の来日アーティストのコンサートの初体験は、実はホワイトスネイク。その頃私は、もうすっかりNEW WAVE娘だったので、あの異様な世界は後にも先にもある意味印象深い体験として残っている。だって、エアチェックしたバウハウスやエコバニに胸躍らせ、ボウイやケイト・ブッシュ、彼女には内緒でこっそりフレンチポップスも聴き始めていた私なので。「うぉ~!」と皆総立ちで腕を上げっぱなしで低い声で叫んでいた。皆が席を立つので私も立ち真似てみた。でも、しんどくて腕は下ろしてしまった。リズムの取れない私は全く付いていけない状態だったのだ。でも、近くにジョン・レノンのTシャツを着たお兄さんが居たので少しホッとしたり...デヴィッド・カバーデルはハンサムだった。そんな事しか覚えていない。彼女はとても感動していた。なのに、後にはすっかりツートーンにハマッていた。影響を受けやすい年頃だったのだろう。私も然りだったと思う。

(つづく...)
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by bowieworld | 2006-04-03 15:46 | 映画・役者としてのボウイ