2006年を迎えた。ボウイが『1984』を作った時は近未来、そして今は随分経て2006年なのだ。そして、この同じ地球でこの時間を一緒に過ごせる事を、とても幸せに思う。きっと、ファンの皆様も同じようなお気持ちなのではないだろうか・・・。私にとって揺ぎ無き存在カリスマという言葉が最も似合うお方。今日、1月8日でボウイも59歳!おめでとうございます。もっともっと長生きして欲しい。椅子に座って、あるいはピアノを弾きながら、ギターの弾き語り・・・もっとお年を召されてからもあのお声さえ!あればもう充分。
今日は私のお気に入りのお写真の一つ。日本盤シングル『ビー・マイ・ワイフ』に使われたもので、鋤田正義氏によるポートレートを~♪これは、1977年にイギー・ポップと一緒に来日時(コンサートは無く観光とイギーのプロモーションを兼ねたもののよう)のもの。 ![]() 時々、酷い孤独感に襲われる 堂々廻りか袋小路だと思う いまでは世界中 どんな所も知ってしまった はっきり私のものになってほしい 一緒に暮らしてほしい ここに一緒に居てほしい 私の配偶者であってほしい 訳:岩谷宏氏 この頃はアンジーとの離婚問題、ゾウイ君の親権問題・・・とあったという。精神的危機を克服しようとヨーロッパ(ベルリン)に回帰。不安定な精神状態と環境とのバランス。今私たちが抱えている事も個人差はあれど、大なり小なり。そんな事をも考えてしまう。派手なメークも衣装も脱ぎ捨て、さらに危うい美しさの際立つ頃のボウイ。私などには到底分かりえない精神的苦悩と療法、そして孤高の魂をこの美に感じてならない。 最初に買ったボウイのレコードは『ステージ』。ピンクの幅広い帯が当時のRCA時代のレコードたちには付いていた。輸入盤屋さんという存在も知らず、自転車で伊丹の星電社で購入。ちゃんとボウイのコーナーがあったのだけれど数種類しかなかった。ライヴを観たばかりだったのでそのお衣装と同じライヴ盤を買ったのだ。それまでに持っていたLPはビートルズ。全て母が買ってくれたもので輸入盤のBOXSETだった。数ページのブックレットに結成から解散までのヒストリーや、各人の身長などが書かれていた。(フィートで書かれていたのでセンチメートルに苦手な換算を調べながらしたものだ。)この、『ステージ』にも日本盤ならではの解説や歌詞(ボウイは対訳を付けるのが好きではなかったようでRCA時代の作品にはほとんど英詞と、音楽評論家の方の解説だけ)が付いていたので隅々まで何度も読みワクワクした。 「座談会」と題された中で、鋤田正義氏、渋谷陽一氏、松山猛氏とRVCの方の質問から1978年のこのアメリカン・ツアーの感想や以前のボウイがどう変ったのか...などとお話されていた。その中で興味深い言葉たちに出会う事ができた。 鋤田氏:そういうきびしさで勝負しているボウイーはより幅のある立体的な表現を自分自身のものにしていますネ。その結果さらにファンができてくるみたいです。 渋谷氏:ボウイーがいままでやってきたものをステージで再表現して対決している姿は大衆芸術としてのロックの頂点を成すものだ。このアルバムはその血のにじむようなすさまじい人間の生きざまがコミュニケートされています。 松山氏:本当に最近のボウイーはステージ、レコード以外に映画とかさらに絵画もやっているみたいです。特にドイツ表現派の絵に対して評価を与えている彼の絵というものをみたいですね。 先ず読んだボウイに関する文章はこのライナーノーツ。この3人の方々が何者なのかももちろん知らない。でも、後ろに簡単にプロフィールのようなものが記されていた。そして、『ロッキング・オン』を毎号買い始めることになった。本屋さんに通う回数が増えていった。並べられている各音楽雑誌(今ほど種類は多くなかった)をパラパラ見てボウイのお写真やインタビューが載っていれば何でも買った。お小遣いはこうして少女マンガから音楽雑誌やレコードへと用途が変化していった。 ボウイがただ美しいだけではない凄いお方なのだと知り誇らしく思った。そして、映画にも出ているというし、絵も描いている・・・ドイツ表現派って何?って思った。そして、私は幸運な事に中学・高校と美術の先生と相性が良く、時間外にも色々質問したりして教えて頂いたものだ。 単純な私はすぐにドイツを夢みた。「25歳までにベルリンに行く!」と決意。でも、未だに行った事はないまま...そして、ベルリンの壁ももう無くなった。 < 前のページ次のページ >
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